ウッドハートメールニュース|私たちのアクティビティーレポート
2021.08.18配信号

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私たちのアクティビティーレポート

皆さんこんにちは!ウッドハート山本ケンジです。弊社アクティビティーレポートをいつもご覧いただきありがとうございます。今回はこの夏からスタートしたエクステリア部門から、高耐久を誇る木材「イタウバ」をご紹介いたします。

ウッドデッキは日本建築の濡れ縁と相通ずる存在

最近ではほとんど見かけることがなくなってしまった日本古来の建築様式である縁側。縁側にはいくつかの種類がありますが、中でも代表的なのは、和室と屋外の間に設けられた板張りで作られた通路の濡れ縁で、その由来は雨風にさらされると濡れてしまうことからきています。昔は、家族の休憩スペースやご近所さんとのコミュニケーションを図る場所として利用されていました。

その後、住宅のデザインや住まい方が変化していく中で、濡れ縁がウッドデッキというスタイルに進化していったのは1980年以降になります。

普及し始めたころのウッドデッキは、北米産のSPF(スプルース パイン ファー)で作られることが多かったのですが、日本の気候風土に適していなかったため、施工後数年で木材が腐食するなどの問題がありました。ウッドデッキには、雨水の影響を受けても劣化しない耐久性が必要だったのです。

 

ニューフェイスだけど、その実力は折り紙つき

今回ご紹介させていただくイタウバは、ブラジルを中心とした南米大陸に分布しているクスノキ科の広葉樹です。ハードウッドのデッキとしては比重 0.89と小さめで、柔らかく加工がしやすい材質です。

ハードウッドの宝庫、ブラジルが産地
柔らかく加工しやすいウタウバ

また、内部に含まれている油分が多いため表面の肌触りは滑らかです。褐色〜茶褐色をしていて、イタウバの特徴として斑点のようなシミが挙げられますが、時間が経過とともにほぼ気にならないレベルまで落ち着きます。


さらっと滑らかな触り心地

斑点状のシミは次第に落ち着きます

日本に輸入されるようになってからまだ日が浅いため、知名度はそれほどありませんが、現地やヨーロッパでは橋脚やボードウォークなど、木材としては過酷な環境下に用いても30年以上の耐久性があると言われています。


床材の他に根太や柱などもご用意

経年劣化でグレイッシュに変化

物性や見た目で評価するとイペやウリンといったトップクラスのウッドデッキには及びませんが、供給や価格も考慮した総合的なバランス力は同等かそれ以上で、今後ますます注目を集めることになるでしょう。

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